君は30分で走りモーション(ランサイクル)を作成できるか?
君は30分で走りモーション(ランサイクル)を作成できるか?
CGを仕事でやっている人でも、学生で勉強している人でも、アマチュアで楽しんでいる人でも良いのですが、「君は、あなたは手付けで30分で走りモーション(ランサイクル)を作成できるか?」と聞かれるとぎょっとすると思います。
自分は実際に一時期30分で走りモーション(ランサイクル)を作成する練習をしていました。
何故そんな練習を?
仕事がらアニメーションやセットアップをすることが多いので、仕事の一環かと思われるかもしれませんが、実際には転職時に受けた会社のスキル確認が30分でランサイクルを作成するというものでした。
実際に可能なのか?
可能不可能で言えば、可能ではあるかと。
練習時の作業工程を録画した動画がありますので確認していただければ。
どうやって練習するのか?
まずいくつか前提条件が必要です。
①30分で作業を完遂すること(とりあえず当日クオリティが出なかったとしても走って見えるレベルまでは持っていく)
②どんなリグかは当日までわからないので、練習で使っているリグになれすぎないようにすること(過学習を防ぐ)
③melやpythonなどのツールは使用せず、ただひたすらキーうちで勝負する
④手順を機械的に処理できるように頭の中で整理する(なんフレームのループにするのか、最初に動かすのはどこか、どこをコピペし、どこを手打ちするのか)
⑤当日は動画を見ながら作業できないので、作業を覚えること
これらの条件を満たすように当日会社で作業できるように練習する必要があります。
まずやったこと
まず時間を無視してランサイクルを作ります。
横に動画を見ながら仕事で作成するときのように作業をします。
一旦とりあえず見せられるレベルまでひたすら作ります。
その際にいくつか情報を拾い上げます。
・何フレームのループにするのか
・足が伸び切ってから蹴り上がるまでを何フレームにするか
・何フレームで足が設置するのか
・腰、背骨が曲がるタイミングは何フレームか
・頭は背骨から何フレームずれて揺れるのか
・腕、肘、膝の角度はどのフレームでどこまで持っていくか
などなど・・・
いくつかの情報を決め打ちしてしまいます。
今後これを基準にひたすら練習をつづけます。
そしてある時から作業が機械的にできるようになっていきます。
練習の仕方
毎日2回、朝と夕方のある程度決まった時間に30分タイマーを用意してタイムアタックをします。
タイムアタック後はどこに問題があったか、どこを改善したらもっと早くなるかを確認しながら想定している完成ラインまで作り込みます。
なぜ朝と夕方2回やったのか
・それ以上に練習するとリグや環境に慣れてしまう(過学習、練習しすぎ)
・それ以上に長いスパンだとどんどん忘れていってしまう
前回の練習の良くなかった部分を覚えていて、かつ適度に忘れている状態を作る必要があったため、朝と夕方の2回練習していました。
最初はやはり30分で形にできなかったのですが、徐々に迷いが消えていくので30分で収まるようになります。
まとめ
最初は割と絶望的だなと思っていましたが、練習の仕方や作業そのものを分解して練習の仕方を工夫することで、目標を達成できるところまで行けました。
仕事で作業する際にはこんなに追い込んでやる必要はないので、役に立つかは微妙ですが何かを練習する際には使えるトレーニング法ではないかと思います。
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